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【ジプシーの館】

'04-2-(2)

『それゆけ、AT限定!』~後編~

【路上乗り物教習 ~スランプ~】

いよいよ、路上デビューのときが華々しくやって来た(笑)。
熟女の初路上の指導員にはぱんだセンセーが選ばれましたぁっ!
いや、ただ単にこの日指名可能だったのがぱんだセンセーだったというだけで、
正直、どっちゃでも良いのだ。
むしろ、緊張するショッパナにはいつものセンセーのちょっとビシビシした雰囲気よりも
ぱんだセンセーの緊張をほぐそうとする雰囲気の方が相応しい気もするし・・・。
とはいえ、実際にほぐれるわけではないのが正直なところである。

「最初にいつものセンセーでなくていいの?」

ぱんだセンセーのその問いに、
まさか「どっちゃでも良い。」などとはさすがに言えるわけもなく・・・。
なんとなく言葉を濁して出発である。
ちょうど日が短くなり始めの時期で、
それまでは夕方の同じ時間帯でも特に暗くなることはなかったと思うのだが、
この日は教習時間の途中から真っ暗になり、より一層緊張が増した(ような気がする)。
ちなみに路上デビューで走行したのは「にぇらにぇら町・蜘蛛の巣村」(仮名)。
当家(&教習所)の隣町で、新婚当初居住していた町である。
ココはハッキリ言って農村なので、
メインはな~んにもない田んぼ道を走行することになる。
この日は暗くて怖くて制限速度40キロのところ、30キロも出せずにいた(と思う)。
逆に、慣れてくる頃には
油断していると制限速度を10キロくらい平気でオーバーしがちな道である。
また、
普段ほとんど歩行者は見かけないのだが、たまに見かける歩行者といえば、
まるで道路を田んぼの延長のように思っているのか、
よろよろ横切る農作業帰りの高齢者だったり、
と、実はなかなか侮れないコースなのである。

2段階に入っても、
1段階と同じくなるべく1日1時限ずつを毎日取りたいところであるが、
せっかく“指導員2本立て作戦”にしたにもかかわらず、
やはりなかなか思うように予約が取れないことがあった。
まだまだ時期的には空いているはずなのに・・・。
なのでやはり取れる時には同じ日に2時限取ることもあった。
それが、路上デビューの翌日のことである。
しかも2段階では1時限分の休憩を挟めば1日3時限まで乗車可能というので、
ちょうどその日は学科教習が1時限もなかったこともあり、
いつものセンセーに勧められるままさらにもう1時限乗車。
それが前日と同じ夕方の時間帯だったため、
暗くなった上に雨まで降ってくるというオマケ付き。で少々後悔・・・。
また、夕方の時間帯は道路も混雑してくるため、
以後、路上乗り物教習は
暗くなる時間帯と天候の悪くなりそうな日を避けて予約することに決めた。
ちなみにこの日の教習コースは「みみず町・大根団地」(仮名)。
ココは熟女にとっては何の縁もない場所であるが、
ココへ向う途中に熟女の辞めた勤務先があったりする。
夕方のこの時間帯はちょうど終業時間にあたるので、
教習中に知ってる人に出くわしてしまう可能性も無きにしも非ずであり、
恥ずかしいのでやはり避けたいわけである。

さて、それからしばらくいつものセンセーが続くのであるが、
2段階に入って6時限目くらいだっただろうか、

「そろそろ(走行位置が)左へ寄り過ぎたりするのはなくそう。」

と言われ、正直どうしてそうなるのか、イマイチ掴めない熟女。
特に右左折時の走行位置が悪い。ハンドルを切るタイミングが計れない。
所内に戻り久々にクランクなんか走らされちゃってみる。
ここで脱輪したらマズイよなぁ(笑)、
と思いつつ、なんてことなくクリアできるではないか。
熟女には路上の右左折地点より広く感じられたのであるが、
実はこのクランクの方がよっぽど狭いというのにちゃんとできるのだ。
なのに、路上では対向車等がプレッシャーとなって道幅が実際より狭く感じるらしく、
どうにもこうにも変な位置を通ってしまうのである。
まぁ、ちょっとしたスランプ状態に陥ったとでも言うべきか・・・?
子ナシ専業主婦で時間がタップリある熟女は相変わらず
予習・復習はイメージトレーニングで家事よりキッチリこなすのだ(ちょこっとウソ)。
が、この頃になると、
イメージしようにもアタマの中の映像(イメージ)がいつのまにか途切れてしまい、
いつしか睡眠状態(昼寝ともいう)に突入している始末。
ある日、久々に乗車したぱんだセンセーにグチり始める熟女。
ちなみにこの日の教習コースは「かんかん町」(仮名)当家周辺である。
当家周辺とはいえ、普段どこへ行くにも反対方向へ出るので教習コースとして以外、
まず通ることはない道である。
何しろ牛舎(右左折時の目印だったりする)があるような場所に用はない(笑)。

「ココをまっすぐ行ったらウチなんですよ、なんかこのまま帰りたくなってきました・・・。」

ぱんだセンセーは、熟女にもっと視野を広く取るようにと言う。
視野が狭いからハンドルを切る量がわからなくなるらしい。
まぁ、もともと人間的にも視野の狭い熟女である(笑)。
それはさておき、
そう、これは1段階のときからの悪い癖で、
この期に及んでまたセンターラインなど路面ばかりを気にして
行く先にちゃんと目線を持っていくことができなくなっていたのだ。
ただ、今度はハンドルを戻すタイミングがわからなくなっている。
1段階での所内コースのカーブや右左折、いったいどんなふうに動かしてたんだ(笑)?
やみくもに乗車してみたところで理屈がわかっていなければ上手くなるわけがない。
ちょうど台風で天気が荒れそうな日を挟み3日ばかり予約が取れなかったこともあり、
少し中休みとしてみた。

そこで、その中休みのある日、買い物ついでに
亭主に路上乗り物教習コース(=卒業検定コース)を全コース運転して回ってもらった。
さすがは普通免許歴17年、毎日通勤で運転し、
さらに大型免許まで取得しているだけあって右左折も実にスムーズである(笑)。
ついでにいうと、
普段から乗り物酔いしやすい熟女に気を遣った丁寧な運転をする人である。
他でもない、ハンドルを戻すタイミングが掴めたのはこのおかげである。
そう、ハンドルを切ったままじゃいつまでたっても車体は真っ直ぐにはならないのだ(笑)。
例えば、
ハンドルを回しながらカーブに入っていく、ということは、
ハンドルを戻しながらカーブから出る、ということで、
ついでにいえば
ハンドルを戻しながらアクセルも軽く踏むことができれば
とてもスムーズな右左折となるのだ。
(まだそんなレベルかぃ?運転教本の1段階のページに書いてあるじゃないか。)
ようやくイメージが掴めてきたところで次の路上乗り物教習に挑む熟女。
すると、いつものセンセー、

「だいぶ走行位置が安定してきたね。」

とお褒めの一言。
だいたい熟女は前の教習から間があくと、
次の教習ではめったくそになりがちなのであるが、
3日もあいているというのに調子がいいなぁ、と自分でも感じたくらいである。

「はい、イメージトレーニングしてきました。」
「あぁ、じゃぁその甲斐があったねぇ。」

無事、スランプ脱出か・・・?と思いきや、早速また新たな課題が・・・。

教習簿の「申し送り欄」にも記入されたのであるが、左巻き込み確認が足りないらしい。
でもあんまり左のミラーって、見たくないんだよね・・・。
というのは、指導員用のミラー(本来のサイドミラーの上にくっついている)に
コワイ顔したセンセーが映っているのが見えちゃうのだ。
(というか、心理的にコワイ顔してるような気がしちゃうのだ。
いつも指をポキポキ鳴らしてるし・・・ 笑)
まぁ、そんなことを言ってる場合ではない。
左折時の巻き込み確認は重要である。
教本にも

「“左後方”をミラーだけでなく、直接目視して確認することが大切」

だと書いてあるではないか。
実際に免許を持っている方々も、普段運転する際には特に注意を払うポイントらしい。
そこで、その翌日の教習では意識してシッカリ確認してみた。
そうすると、
いつものセンセーのコワイ横顔そのもの(ミラーに映った顔ではなく)が
目に入るようになった(笑)。

そういえば、「教本に書いてある。」がいつしか口グセになっていた。


【方向変換&縦列駐車】

2段階の乗り物教習は路上がメインであるが、
後半に差し掛かった頃の所内での教習も忘れてはならない。
なんせ、卒業検定の際には路上でうまくデキても
所内での方向変換(いわゆる「車庫入れ」)又は縦列駐車で
脱輪したり
ポールに追突してしまえば
それが即、命取りになるという重要な項目である。
それにしても、コレは昔、1段階での課題だったとのこと。
もし、熟女がもっと若かりし頃に免許を取ろうとしていたら、
きっと仮免さえも難しかったに違いない。
そもそも「AT限定」なんてものもなかったわけだし・・・。

方向変換については、前半に1時限組み込まれており、
その際、また後半でもやると聞かされていた。
そして後半に入り改めてこの項目に当たった指導員は、ぱんだセンセーである。
ぱんだセンセーは日頃、高齢者講習を担当することが多いらしく、

「今日の教習は熟女さんだけで、このあとはジイさんばっかりなんですよ。」
「あぁ、そこでヨロヨロ歩いてるジイさんたちですか?」

な~んてやりとりもあったりして。
高齢者講習のある日は、

ほんとにこのジイさん、普段運転してるのだろうか?(だとしたらコワイぞ)

と思えるようなお年寄りたちが所内コース控えのベンチあたりでヨタついていたりする。
路上へは出ないようなので、
ぱんだセンセーはもしかして路上へ出たくてウズウズしてたんじゃないだろうか・・・?
しかも、

「熟女さん、明日はいつものセンセーと山道のドライブ(※)ですよ。」

なんて、ちょっと悔しげに聞こえたのであるが(そんなこと言われても・・・)。
すまないねぇ、こちらは予約入れるときにそんなとこまで考えちゃいられないんですわ。

※地域によって異なる。当地域での「特別教習項目」は、山道での運転なのである。

しかし、この熟女だってセンセーにしてみりゃ
年寄りを相手にするよりかえって厄介に思えたこともあったんじゃなかろうか?
たとえば、この日の車庫入れで、右ギリギリにピッタリ寄せて止めたところ、

ぱ:「熟女さ~ん、そちらからドア開けて降りられます?」
熟:「はい、これだけあればなんとか降りられます(キッパリ!)。」(熟女は小柄なので)
ぱ:「じゃぁ、そちら側の後ろに私みたいな大きな人を乗せていたらどうします?」
熟:「『反対側から降りて。』って言います。」

だって、
あくまで右から左への「方向変換」なので、このあと左へ出るには問題ないんだもん。
しかも、以前いつものセンセーに教わったとおりに狙ってバッチリ入れられたのだ。
熟女としてはとっても良いデキだったので、堂々と反論(笑)。
ぱんだセンセーとしては、

これだけスペース(幅)があるんだからもう少し左に入れれば良いんだよ。

という意味で問いかけただけであろう・・・。

さて、縦列駐車であるが、方向変換でもそうなのだが、
“~~がどの辺りに見えたらハンドルを~~する”というカタチで教わる。
ただし、同じクルマでも運転する人の体格によって見え方が異なるので、
自分なりのポイントを押さえておく必要がある。
ちなみに「すえ切り」(止まっている状態でハンドルを回す)で指導される。
教習所によってはすえ切りさせないように指導していたりするところもあるようだが、
(そもそも教本においてはすえ切りについて「通常ではあまり使いません」とある。)
熟女にとってはたぶんすえ切りのおかげで思っていたよりやりやすかったと思う。
が、すえ切りというのはタイヤに負担がかかるらしいので、
(教本によると「偏摩耗などがおきやすく・・・」とある。)
なるべく微速を保ちながらできるようになりたいものである。
が、無事、免許を取得できた今でもそれは難しい(車庫入れで悪戦苦闘中)。


【セット教習】

正式名称「危険予測ディスカッション」という。
技能と学科をセットで、原則3人1組で行われるので、熟女の他に2人が同時に受講する。
1時限目は3人が交代で路上を運転し、
後ろで同乗している者は危険予測箇所をメモしておく。
2時限目は学科で
各々が1時限目に車内でメモしておいた点を教室で発表したり意見交換するというもの。
どうやら昔はこういった形での教習はなかったようであるが、
熟女が約2ヶ月間の教習所通いを通じての印象として、
安全確認やこの危険予測というものにかなり力を入れているように感じる。
それだけクルマの運転においては重要なポイントとなるのだろう。
ちなみに、免許センターでの試験合格後の講習で見せられた映像も、
この危険予測に関して触れているものだったし・・・。

ところで、次の高速教習でもそうであるが、
こういった他の教習生の運転に同乗する機会はそれなりに参考になる。
普段どんくさくてわりと恐る恐る運転している熟女、
3番目に運転したので前の2人の運転を見て、

うまいなぁ~、もう既に免許を持ってる人みたいだなぁ・・・。

などと感心してしまった・・・(笑)。
特に、普段MT車で教習している男子教習生は、なんだか動作が機敏に映る。
(ちなみにこういった複数人での教習の場合、MT車の教習生もAT車を使用する。)
圧倒されている場合ではない。
2人目に運転した女の子は普段の路上教習では通らない初めての場所
(しかもカーブの多い場所)を運転させられていたのに対し、
熟女はわりと知っている道での運転で、途中の進路(車線)変更もうまくできた。
(それは後ろからクルマが来ていなかったから。)運が良かったな。
小雨模様だったこともあり、なるべく丁寧に運転することを心がけてみた熟女、
2時限目の学科の際、指導員曰く、

「今日の運転が卒検だったら合格するのは熟女さんだけだね。」

ちなみにこの日の指導員は、なんとまぁ、あの畑毛サンの教えてくれた
“ヤな(タチの悪い)ヤツ3人衆”のうちの1人だった(この教習は指名ができないのだ)。
まぁ、それで実は余計な緊張感があったのだが、
とにかくここはまず先入観を捨てることが大切だと思い、臨んでみた。
結局、熟女にとってはこのタチ悪センセー(笑)、別になんてことはなく、
それどころかこんなお褒めの言葉までいただいたので、
ちょいと調子に乗ってきたゴキゲン熟女。
2時限目の最後に地図を見ながら
検定コース上で普段の教習中に自分が走行する際の注意点を発表しろという際、
にぇらにぇら町のコースについて、

「ココには歩道があるにはあるんですが、
一部舗装されていないので歩道を走っていた自転車は急に車道に出たくなるんですよね。」
とか、

「ココの押しボタン式信号は駅から出てきた歩行者が信号無視して渡ることが多くて、
実際私も信号無視して渡ったことがあるんですけど・・・」

などと、地元の詳しい道路事情(?)を披露したりなんかする熟女。
それもそのはず。
熟女、卒業検定は1段階の修了検定と違い、
コースを覚えなければいけないとのことなので、
(検定員の指示で走行する部分と検定員が道順を一切指示しない部分がある)
亭主にコースを運転して回ってもらうよりもっと以前、
自分でも軽車両チャリチャリで検定コースの確認をしているのである。
もちろんにぇらにぇら町には以前住んでいたとはいえ、
検定コースは実際に住んでいた賃貸住宅のある場所とは少しズレている。
チャリリングしていなければ路面の状態まではわかるまい。

よかったね、チャリリングで現地確認できるほどの近隣住民で。


【高速教習】

読んで字の如く、高速道路を走行する教習である。
これも昔は必須ではなかったようである。
が、ひとたび高速道路で衝突事故なんぞ起こせば、一般道より速度が出ている分、
当然その結末も一段と悲惨なものになりかねない。
(速度が2倍になれば衝撃力は4倍になるという)
学科教習で見せられた事故現場の非公開写真も、
その多くは高速道路上で起きたものである。
高速道路での運転は一般道とはまた違った注意点があるので、
教習生の段階でそれを体験しておく機会をきちんと設けることになったのであろう。
そこで、事前にこれまたイメージトレーニングの一環として、
亭主に高速教習のコースを運転してもらっていた熟女。
特に合流が上手くできるのかがかなり心配だったのである。
ちなみに、当家のクルマはETC搭載車なので、
本来ならば料金所で停車し精算する必要はないのであるが、
教習では料金所で精算することになるので、
その停車の様子も掴めるようにとわざわざ現金で精算した。
そう、教習では当日担当の指導員に高速料金(現金)を一旦徴収され、
それをまた料金所で手渡され、支払うことになる。

さて、当日は時折小雨の降る中での高速走行となった。
前日の台風の影響で、東名高速道路自体もそうであるが、
教習所から
東名「ぬるる」(仮名)ICへ向かうまでの一般道での通行止めを期待していた熟女。
もし、通行止め等で中止の場合、シミュレーターにて行うことになっていた。
が、見事に期待はずれだった・・・(笑)。
ちなみに、この教習も指導員の指名ができない。
が、この日の指導員はわりと評判の良いセンセーだったのでちょっと安心。
そして、先日の「セット教習」同様、3人1組での教習である。

3交代:教習所からぬるるICまでの一般道
熟女:ぬるるIC-「りんご」(仮名)IC【往】
男子A:りんごIC-ぬるるIC【復】
男子B:ぬるるIC-「ふもと」(仮名)IC【往復】
3交代:ぬるるICから教習所までの一般道

という運びで執り行われた。

センセーにAT限定の教習生は熟女だけだから、
という少々わけわからん理由をこじつけられ、
この熟女が3交代でのショッパナを務めることに・・・まぁ、別にかまわん。
心配していた合流も、空いていたからか、なんだかあっという間に完了。
思わず興奮してケタケタ笑い始めてしまった熟女。
もしかすると同乗者全員にまた別の意味で恐怖体験をさせてしまったかもしれない(?)。
教習車の分際で(笑)追い越しだって2回もできちゃったもんね。
その際思わず出てしまった速度、なんと120キロ。自己最高速度である(笑)。

・・・って言うじゃない?
でもアンタ、東名のような
“高速自動車国道”での普通乗用車の最高速度は100キロですから~っ!残念!!
(とはいえみんな速度オーバーくらい当たり前のように飛ばしているっ斬りっ!)

が、とある区間(教習コースの前後のどこか)で
前日の台風の影響による速度規制があったせいか、
他の2人は徐々に走行する車両(特に大型車両)が増えてきてしまい、
追い越しまではできなかったようだ。

ところで、男子Bさんの走行ルート、
片道だけでは他の2人の半分くらいの距離にしかならないため、
それで往復となるわけだが、
そうすると、入るのも出るのも、そして合流も2回ずつになる。
もし熟女がそのルートに当たっていたとしたら、
きっと“損した”とブツクサ不満タレていたことであろう(間違いない)。
が、喜ぶのはまだ早かった。
熟女、結局帰りの一般道での走行中、合流地点に出くわしてしまった(笑)。
後で亭主から聞いたハナシによると、
高速道路での合流より、一般道のその地点での合流の方がよっぽど難しいらしい。
でも上手く行けた(たぶん、)のでよかった・・・。

それにしても、高速道路で思わず120キロ出しちゃった熟女も、
実はまだまだ一般道では40キロでさえコワかったりするのである。
信号や歩行者など、
あれやこれや気にしながら臨機応変な対応を求められる一般道で右左折する方が、
高速道路でひたすらかっ飛ばすよりよっぽど気を遣うものである。


【路上乗り物教習~卒検間近~】

高速教習が終わると、予定ではあと2時限で卒業検定となる。
1段階では規定時限数を6時限オーバーし、
2段階ではこの時点で1時限オーバーだった熟女。
高速教習から中1日開けての路上乗り物教習で、
久々ににぇらにぇら町のコースを走行したところ、これがまぁ、めったくそだった。
信号機のない横断歩道を通過した後、いつものセンセーにこんなことを問われる。

「今、横断歩道に歩行者いなかった?」
「え?いなかったと思うんですけど、いたんですか?」

と答える熟女。現実に歩行者はいなかった。
が、はっきり『いなかった』と断言できなければいけないというのである。
熟女がなんとなく運転している状態が危ない、ということを言いたかったのである。
そう、“なんとなく”で運転するというのは、
気づかないところでキケンなことをしでかして、
それが事故につながることにもなりかねないのである。
卒業検定を意識しての教習であるはずなのに、
この日は速度オーバーしたり、路上で停車する際ヘンな位置に止めてしまったり、
また、
イジワルなタイミングで信号が黄色になったときに思わずブレーキを踏んだら
それが急ブレーキになり、これまたヘンな位置に停車してしまう、
という失態を演ずる始末。

あと2時限で卒業検定という計画だったので、
いつものセンセー、ちょっとオマケっぽくハンコくれたように感じた熟女。
が、このままじゃ検定より、実際に免許取得してから運転するときマズイんでないか?
と自分でもそう思っていたところ、

セ:「もう1時間乗ってく?私、次(の時間)もあいてるから。」
熟:「はい、自分でもなんか危ないなと思いました。」

そして2時限目では、無意識に運転しないよう、集中して取り組む熟女。
そんなわけで、卒業検定まであと1時限!というところでさらに1時限オーバーである。
が、無駄に落として料金をボッタクろうというわけではなく、
このまま免許を与えたら危ない、という愛のムチだ。
このセンセーはちょっとキビシイかもしれないが、
その指導はいつも的確なので不満はない。
とはいえ、
実は入校した翌月から料金が改定(値下げ)されており、追加教習料金の単価も、
改定前に入校した熟女は改定後に入校した教習生より約200円ばかり高いのだ。
値下げなら遡って適用してくれないものかねぇ・・・。
いずれにせよ、 あとほんの数時間運転して教習所がお墨付きをくれてしまえば、
あとは筆記試験だけで運転免許がもらえてしまうのだ。

さて、1段階の修了検定直前同様、
卒業検定の行われる曜日にあわせて“駆け込み乗車”することにしたため、
この2段階では最後の締めくくりである「みきわめ」で
いつものセンセーを指名できなくなってしまった熟女。
んじゃ、ぱんだセンセーは?というと、
それがぱんだセンセーも熟女が予約を入れたい時間帯での指名ができなかったのである。
そこで、熟女にとっては学科指導員
というイメージの強いおぼっちゃまセンセーが珍しく指名できる日だったこともあり、
記念に(?)指名してみた。
が、直前になって
ぱんだセンセーも指名できるようなスケジュールに変わったみたいだったが、
いつものセンセーが指名できないことに変わりはない。
めんどくさいのでもうそのままおぼっちゃまセンセーで行くことにした。
おぼっちゃまセンセーは、
前回の乗り物教習でめったくそだったにぇらにぇら町のコースを
以前熟女がチャリリングで
コース確認していたときに遭遇した教習車に乗車していたこともあり、

「にぇらにぇらのコースはもうバッチリですよね。」

だって(笑)。
それでこの日は当家周辺のコース他を走行し、半分は所内での方向変換や縦列駐車だった。
そのときによってめったくそだったりちゃんと安全運転できたりと
ムラのあることを自覚している熟女、
この翌日に卒業検定を控えて朝から腹が痛かったとはいえ
この日はちゃんと安全運転できる日だったらしい(?)。
おぼっちゃまセンセー曰く、

「卒検直前でもまだこういった(鋭角の)左折で走行位置がふらつく人もいるんですよ。」

と、熟女がこの日の左折地点でうまくできたことを誉めてくれた。
熟女、知らないうちに上達してたんだな。
でも
変なタイミングで信号が黄色に変わったときにどうしたらいいのか迷うので自信がない
ということを相談すると、
それは指導員であっても未だ判断に迷うところらしい。
それじゃぁ、仮免熟女がうまくできなくっても当たり前だ、
といつもミョーなところで開き直り始める熟女であった。

無事「みきわめ」にハンコをもらったところで、
休憩時間中のぱんだセンセーが所内コース控えのベンチにいることに気づいた。
が、まだ教習時間内だったので、運転席から軽く会釈した。
そしておぼっちゃまセンセーから、最後のアドバイスとして、
緊張すると一点を注視しがちになるので気をつけろ、とか、
くれぐれも遅刻しないようにとのこと。
その後下車したところで改めてぱんだセンセーにご挨拶である。

「明日、卒検なんですよぉ。お世話になりました。
でももしかしたらまた(補習教習で)お世話になるかもしれないんですけど・・・」

と言いつつ熟女、絶対に(翌日の卒業検定合格を)一発でキメてやる!
決してもう世話にはなるまい、と固く心に誓うのであった(笑)。
ぱんだセンセーとももうお別れなのよ、とカンタンに決め付けていた熟女、
実はこの後
また世話になる(いや、ただ遭遇するだけ?)機会がちゃんと用意されていたのである。
そう、このときはまだ知らなかった・・・。


【ソツケンサンバ♪】

「セット教習」や高速教習同様、またしてもあいにくの小雨模様。
なぜかこの日だけがポツンと小雨模様、という予報どおりの天気となった。
1段階の修了検定同様、朝から腹がグルグル、3回くらいもよおした熟女(笑)。
自分では緊張していないつもりでもカラダは正直に反応するようだ。
熟女はこれまで入学試験や資格試験というものに“落ちる”という経験が特にない。
なので、これで落ちたらネタにするしかない。
とはいえ、運もあるだろう。運も実力のうちだ。
本番に弱い熟女、うまいこと開き直って臨め・・・。
くれぐれも脱輪&ポール激突だけは避けられるよう祈るばかりである。
いや、祈ってるだけじゃダメだよ、熟女。
そうならないようにちゃんとクルマを動かすんだぞ、熟女。

1段階の修了検定同様、受付にて受験料を支払い、指定された教室で待つ。
すると、ぱんだセンセーが教室に入ってきた。
そう、今回の検定員である。
が、修了検定のときは所内コースなので時間がかからないからなのか、
1人の検定員がMTもATも通して行っていたのに対し、
卒業検定ではMT受験者とAT受験者の2班に分けられ、それぞれに検定員が付く。
AT車の検定員はもう1人、別のセンセーが担当するらしい。
そんなわけでこの日、ぱんだセンセーは一通りの説明をしてその場を仕切り、
MT車での検定員を務めるだけである。
なんだ、成長した熟女の運転を見せることはできないのか、残念!
などとは決して思わなかった・・・(笑)。

この日の受験者は偶然にも修了検定のときと同様、
受験番号1~3番までがMT車、4~6番までがAT車限定の計6名で、
またしても熟女は受験番号5番だった。
ちなみに1~4番までが男子だ。男子でAT限定の教習生は初めて見た。なぜだろう?
今どき世の中を走っている普通乗用車のほとんどはAT車みたいなので、
別にAT限定でも充分だと熟女は思うのだが、
男子には多少の見栄があるのか(?)、MT車で教習する者が多いようだ。
もっとも通勤だけならともかく、仕事でMT車の運転が必要な者もいるからな。

卒業検定では、MT車とAT車の2班に分かれるが、
さらにそれぞれを2人1組に分け、
先の受験者が検定コースの往路、後の受験者が復路となる。
そして復路のゴール地点から教習所内の発着所までを検定員の運転で戻り、
(検定コースの出発地点とゴール地点は教習所内ではなく路上なのだ)
そこで先の受験者と交代し、縦列駐車か方向変換のどちらかを行い、また発着所へ戻る。
そして運転を交代し、
後の受験者が縦列駐車か方向変換のどちらか前の受験者に与えられなかった方を行い、
発着所へ戻る。
今回の受験者は全体では偶数だが、MT、ATそれぞれ奇数なので、
残った3番クンと6番ちゃんは片道用のコースを割り振られ、
前の2人が戻ってくるのを待つのである。
もし受験者がもう1人いれば、
検定員がもう1人付いて2人1組がもう1組できていたわけである。

さて、まず路上にて。
4番クンの後ろに乗車する熟女、4番クンは特に問題なく終了。
4番クンのゴール地点から熟女の出発地点までは
検定員の指示する道順で熟女が運転するのであるが、
出発地点に到達した時点で一度停車する。
ココは路側帯の幅が75センチ以下なので、
その中には入らず車道の左端に沿って駐停車しなければならない場所である。
普段の教習中、
いつものセンセーから路側帯のちょうど線の上に左のタイヤが乗っかるように止めるよう、
しつこく言われていたのである。
が、このときは左に寄せたつもりが線よりかなり右側、
つまり後続車の邪魔になるような位置に止まってしまった。
そして、ゴール地点で駐車する際には、
車道の左端ギリギリに止めるつもりでなんと歩道のコンクリートに左前輪がゴツン・・・。
(もしかしてこれはもう命取り?)
そしてお次は、検定員の運転にて所内へ戻り、いよいよフィナーレ、
そう、卒業検定最大の山場である。
4番クンには縦列駐車、熟女には方向変換が予め与えられていた課題なのであるが、
ここで熟女、所内発着所から方向変換箇所までの間、
なんと、シートベルトの着用を忘れて走行してしまう。
方向変換で後退するためにシートベルトをはずそうとし、そのとき初めて気づく。

「あ~、シートベルト忘れてるじゃん!・・・」(普段、こんなことしないのにぃ~!)

もう遅いんじゃ!
そして、動揺したのか左へ出るのに左寄りに車庫入れしてしまう。
左へ出るには右寄りに入れる方が出やすい。
いつものセンセーに教わり、
ぱんだセンセーに歯向かってまで(笑)右側ギリギリまで寄せたこともあったのに・・・。
最大の山場にして最大のピ~ンチ!
が、このピンチを切り抜ける方法はわかっている。
ハンドルの切り始めを少し遅らせれば良いのだ。
そうすれば車体左後方のポール接触を免れる。
ヘタに切り返して幅寄せなんかしようとすれば、
きっとドツボにハマるに決まっているのだ。このまま行く方がまだ安全だ。
そして奇跡の生還!九死に一生を得た思いで無事に試験を締めくくることができたぞ。

しかし、しでかしてしまったことは消えない。いったい何点減点されてるんだろう?
ギリギリでも良いから合格してくれないかなぁ・・・?
歩道コンクリートへの接触は乗り上げなかったからまだ大丈夫なんじゃないか?
シートベルトの着用義務違反も
ほんの短い距離の間だけだったからまだ大丈夫なんじゃないか?
でもやはり“もうダメかもしれない”という諦めの方が若干勝っていたような。
が、そのまま次の受験者・6番ちゃんの後ろに乗れと言われ乗る。
ますます他人の運転は上手く感じる。でもちょっと左巻き込み確認がアマいかなぁ?
なんて自分のことを棚に上げ、あくまで自分だけの中で勝手に寸評している熟女・・・。
そして6番ちゃんのフィナーレは縦列駐車である。
6番ちゃん、ココで車体左前方がポールに接触。
が、そのまま何度か切り返して続行するも、結局ドツボにハマってしまったようで、
6番ちゃんの口から「終わりました」の言葉が発せられることなく検定員から

「はい、じゃぁもう(発着所へ)戻って。」

と “死の宣告”を受けてしまう・・・。

試験終了後、また指定された教室で待つ。
しばらくして検定員が入ってきて結果を発表する。
教室の後ろに並んで立ち、受験番号と名前を呼ばれた者が着席する。
ココで自分ひとりだけ呼ばれなかったらツライよな・・・。
が、熟女ひとりだけ不合格ということはあり得ない。
6番ちゃんは自分でもわかっているはずだ。
きっとこの待ち時間ほどイヤ~な時間はなかったであろう。
この日は6名のうち4名が合格だった。MTとATそれぞれ1名ずつ不合格者が出た。
そう、熟女はどうにかこうにか合格できたのだ(嬉)。
4番クンにも「よかったですね。」なんて言われる。
そうさ、もうあとはグランドフィナーレ=免許センターでの筆記試験だけだ。
・・・と思っていたら、
ぱんだセンセーより
“(技能の)抽出検査”なるものが“もしかすると”あるかもしれないとの説明。
それに当たるかどうかは運次第・・・。
万が一当たってしまっても、その評価が「良好」か「普通」なら問題ないが、
「不良」になってしまうとまた教習所で補習しないといけないそうな。
まだまだ最後まで気が抜けないものである。
そしてこのあと若干の休憩を挟み、卒業式へと突入するという運びとなる。

“卒業式”とはいってもただ卒業証明書を授与されるだけ。
そして免許センターでの必要書類に印字してある名前や生年月日などの
記載事項に間違いがないかを確認したり、
その他本免試験についての説明を受ける。
それにしても、自習室にて免許センター対策問題を全部終えないと、
必要書類を渡さないというその徹底ぶりにはもう呆れた。
そう、卒業証明書を含む必要書類一式は説明を受けていた教室にて一旦回収(没収)され、
自習室で保管されるというのだ。
さらに、教習所にとってはその後卒業生がちゃんと免許センターで試験を受けたのか、
受けて合格したのかを当然把握したいのであろう、
いつ受験するのか申告させ(当然だが、できるだけ早く受けてもらいたいようだ。)、
その日にちゃんと受験しなかった&不合格だった者は
自習室へ電話連絡するようにさせているという。
なんで“自習室へ”なんだよ、受付(代表番号)でいいじゃないか、
と最後まで不満に思う熟女。

「熟女さんは(免許センターへは)いつ行くの?」
「明日(卒検翌日)は仏滅なのであさっての大安に行こうかと思います。」

必要書類の没収担当者(笑)から尋ねられ、予め用意していたとおりに返答した熟女。
翌日は仏滅だから、というのは半分冗談で、
この日、朝から気を張っていて疲れているのに翌日また早起きするのがイヤで、
一日休養したかった、というだけなのである・・・。
もうめんどくさいのでジジイがいたのもかまわずに、
とっとと自習室へ出向き免許センター対策問題をやっつけて必要書類一式奪還して帰宅。
祝杯だ。
そして翌日は休養するとともに、
1万円札をわざわざ銀行まで出向いて両替し、札から小銭から全種類取り揃えておいた。
免許センターへの行き帰りで電車やバスに乗るとき小銭がないのは不自由だから。
特に路線バスは小銭を用意しておかないと精算するときめんどくさくなるのだ。
熟女、これでもう準備万端だ。


【やったぜ、AT限定!】

その日は教習所から案内されていたより2本ばかり早い電車(私鉄)に乗った。
みらら(仮名)駅でJRに乗り換えるのも2本、時間にして30分くらい早まっただろうか?
ところが、
JRぬるる駅から免許センター行きの路線バスが、ちょうど行ってしまったばかりで、
次のバスはなんと30分後。
なぁんだ、結局案内通りの時間に乗ってきたとしても
ココで追いついていた(同じバスになっていた)わけか・・・。
バスは3~4分遅れてやってきた。女性運転手だ。ま、関係ない。
運転はちょっと荒いような気がしたが、
これから初心者マークをつけて運転しようとする熟女にとっては、

こんな大きなクルマ、よく運転できるなぁ。

と感心することしきり。
特に車両感覚まるでナシ熟女にとって、
こんな大型車両でも狭いところで対向車と行き違ったり、
右左折したりできるなんてスバラシイ運転技能なのである。
ただ、坂の途中の停留所から発進する際、
ちょっと後退したのはほんとはマズイんだろうけど・・・(笑)。

無事、免許センター到着。
教習所で予め県証紙を購入&貼付済みの熟女は即視力検査へと向かう。
教習所で測ったときはちょっとオマケっぽかった気がするので、
実はいちばんの不安材料だったりするのだ。
こんなところで落ちたりしたらバカバカしいよな・・・。が、あっけなくクリア(笑)。
無事、指定校卒業窓口にて受付を済ます。そして指定された部屋で開始時間まで待つ。
今さら悪あがきはよそうと思いながらも学科教本を開く。
が、アタマにはもう何も入らない。
とにかくギリギリでもいいから受かれ、それだけだ。
が、試験問題は思いのほか教習所での練習問題より易しい気がした。
が、マークシートのマークを塗りつぶすのに手こずる熟女。
鉛筆の芯はちゃんと丸っこくしてきたのだが、
意識すればするほどはみ出したりしてしまう。
とはいえ制限時間には余裕があるほどで、たぶん、イケるだろう、と手応えを感じつつも、
結果が判明するまではやはり心配だ。

そして、いよいよ発表の時を迎える。

まず、アナウンスが流れる。
そしてウワサの(笑)電光掲示板に合格者の受験番号が点灯する。
んが、自分の番号が見当たらない。まさか落ちたのか?
と一瞬気が沈みそうになるがよく見たらちゃんと直前の番号の“下に”自分の番号がある。
というのは、熟女は番号が横へ順番に点くのかと勘違いしていたが、
どうやら縦へ順番に点くらしい。
不合格者の番号が続くとその分が広い空白部分となり、
それでそのような勘違いをしてしまったのだ。
不合格者はさっさとその場を後にする。
熟女、人目もはばからず一人でウグウグ嬉し泣きし始める。
我ながら、よっぽど嬉しかったらしい、そりゃ、三十数万円かけたんだもんな(笑)。

さて、午後から講習やら手続きやらが待っているのだが、
一般受験者はこのあとまず技能試験を控えている。
昼休み中、コースを歩いて確認する者数名。
技能免除の指定校卒業者と違い、これからが勝負だ。
が、熟女にとって所詮は他人事・・・と呑気に構えてばかりはいられまい。
そう、抽出検査に当たる可能性だってゼロじゃない。
が、既に免許取得が確定して気をよくしたのか熟女、
その抽出検査に当たることをこっそり望んでいた。
せっかくだから教習所よりこんなにうんと広いコース、
走れというなら走らせてもらいなさい。
特に
AT限定ではめったに当たることもないらしいので当たればかなりラッキーではないか。
が、もし、結果その評価が「不良」だったらまた教習所で補習しないといけないんだぞ。
いいじゃないか、そうなったらなったで
ほんとなら事故ったり高齢者にならなきゃもう走ることもないはずの教習所のコース、
せっかくだからまた親切丁寧な指導を受けながら走らせてもらいなさい。
まぁ、これくらいに強く願っておけば当たることもないだろう・・・(笑)

いよいよ午後の部開始。
係員(試験官と同一人物)の説明や指示に従い書類の確認やら回収やらがなされる。
このとき、免許証に記載する事柄の登録カードみたいな小さな紙片の裏面に
鉛筆で数字が(“95”と)記入されており、それが試験での自分の得点だという。
ちなみに
不合格者には指定校卒業窓口で卒業証明書の返却をしてもらう際に知らされるらしい。
昔はそのようなことはなかったようだが・・・。

続いて写真撮影。
よく指名手配犯みたいになるときくが、
デキはフツーのスピード証明写真みたいなもんか?
思っていたより写りが良いではないか(嬉)。
むしろ、教習所の初日に教習原簿や仮免許証用に撮影した写真の方が
(受験票や免許証申請書にも同じ写真が使われた)
よっぽどワルそうな顔してるな(笑)。
肌の調子が悪いのか、
顔中吹き出物だらけだったのであるが、そんなものはわからない仕上がりである。
喜び倍層。

熟女は素直でマジメなので(自分で言うな?)、
講習の映像もちゃんと観賞させていただきましたとも。
事故現場の生々しい場面はともかく、やはりロケ地はどこだろうと気にしながら・・・(笑)。
しか~し、中には始まった途端、机に突っ伏しているワカゾーがいるではないか(呆)。
見ている途中で
どうしても眠くなって頭がク~ラク~ラするくらいなら仕方ないなと同情もできるが、
試験に合格したらもう“こっちのもん”くらいな心掛けなのかなぁ?
そーゆーの、アタシャいかんと思うけどね。
こーゆーヤツがすぐに事故(それもタチの悪い)を起こすのではないか?
とまぁ勝手なイメージではあるが・・・。

ところで、問題の抽出検査。合格者のうち誰にも当たることなく、

「バスは17分発だから。」

と、なんだかサラッと終了。
ちなみに帰りのバスはジイさん運転手だった。うん、やっぱり上手いなぁ
と初心者熟女はまたまた感心しながらの路線バスの短い旅であった。
そして熟女の約2ヶ月間に渡る教習所通いもこれで完全に終了である。
振り返れば、1段階で6時限、2段階で2時限オーバーしたとはいえ、
そこそこ順調に来たではないか。何しろ各試験すべて一発合格なのだから。
それにしても、
前日に1万円札をわざわざ銀行まで出向いて両替し、
札から小銭から全種類取り揃えておいたのは正解だったな。


おわり


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